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サイエンス
頭皮のエイジングケア*
× ヒト幹細胞培養液
*年齢に応じたケア
近年では、30代以上の男性の半数は、薄毛を気にしていると言われています。
女性も加齢と共に髪のトップにボリュームが出なくなり、ショートヘアに変える傾向があります。
本コラムでは、健やかな頭皮を育みハリツヤのある美しい髪づくりを目指す方のために、「ヒト幹細胞培養液」を用いた頭皮のエイジングケア*について解説します。
*年齢に応じたケア
なぜ毛が抜けたり、
薄くなるの?
はじめに、薄毛のメカニズムについてみていきましょう。
髪の毛が生え変わる周期をヘアサイクル(毛周期)と言い、成長期、退行期、休止期の3つのステージを繰り返しています。
正常なヘアサイクルでは、育つ毛と抜ける毛のバランスが保たれていますが、男性ホルモンの影響を受けた薄毛の方は、約4年あるはずの成長期が約1年に短くなってしまいます。
通常よりも早く退行期に入ることで、本来は太くて硬い毛幹を作って毛周期を回るはずが、細くて柔らかい毛しか作れずに毛周期を早く進行させます。これが抜けるのが早くなるのと、毛がだんだんと細くなっていく原因です。

このように、薄毛にはヘアサイクルの乱れが影響していることが分かりました。
次はヘアサイクルが乱れる原因について解説します。

頭皮環境が悪化すると
どうなる?
ヘアサイクルが乱れる要因の一つとして、頭皮環境の悪化が挙げられます。
実際に下記の頭皮写真を見てみましょう。
健康な頭皮は「青白い色」をしています。
一方、頭皮に汚れや酸化皮脂が溜まると毛穴が詰まりやすくなる他、血行が悪いと栄養が行き渡らず、髪の成長に必要な成分が不足しがちとなります。
ヘッドスキンケア頭皮写真例
汚れている頭皮
皮脂が出てから時間が経ち、乾燥した汚れが毛穴に詰まった状態で、特に、襟足や後頭部に多く見られます。頭皮を老化させ、抜け毛やフケ、痒み、ボリュームが出ないなどの原因になります。
黄色い頭皮
時間が経って酸化した皮脂は黄色く変色します。皮脂が過剰に出て毛穴を埋めてしまい、毛穴が息をできない状態になっています。夏や蒸れやすい梅雨の時期に多く見られる状態で、頭頂部や顔周りに出やすく、臭いや薄毛、毛が細くなる、ボリュームが出ないなどの原因になります。
赤い頭皮
血行不良により、毛細血管が浮き出て頭皮が赤くなっている状態です。
首や肩の滞り、目の疲れ、末端が冷える方に出やすいため、温めてやわらげることによって頭皮環境を整えて、目が楽になり、スッキリとした心地よさをもたらします。青白い頭皮
健康な頭皮
透明感があり、水分量が多く、みずみずしい頭皮です。頭皮に弾力があり、毛髪と毛穴がフィットしています。青白い頭皮は、毛髪が抜けづらく、ボリュームも出て、艶々としています。また、顔のリフトアップも期待できます。
頭皮環境の悪化は、髪の毛を成長させる「毛母細胞」の働きを弱めてしまいます。薄毛になっている人の多くにヘアサイクルの乱れがみられますが、「毛母細胞」が正常に働かなくなると、髪が十分に成長しないうちに抜け落ちてしまいます。薄毛対策には、この「毛母細胞」を健康に保つことが重要です。


ここまでで、薄毛対策には頭皮環境を健やかに保つことが大切であることが理解できました。
そこで登場するのが「ヒト幹細胞培養液」です。
ヒト幹細胞培養液は、健康な頭皮環境を整え、乱れたヘアサイクルにアプローチしてくれる成分です。
そもそも「幹細胞」とは?
「ヒト幹細胞培養液」の解説する前に、まず「幹細胞」について理解しましょう。
私たちの体の中の一つひとつの細胞は寿命が短く、絶えず入れ替わりを繰り返しています。
新しい細胞を再び生み出し、入れ替わりを保つ能力を持つ特殊な細胞を「幹細胞」とよびます。
幹細胞は、自分とは異なる細胞に変化することができます。この能力を「分化」といいます。他の組織の細胞を作り出す能力「分化能」と、もう一つは自分と同じ能力を持った細胞に分裂することができるという能力「自己複製能」を持っています。
「ヒト幹細胞培養液」とは?
いよいよ本題の「ヒト幹細胞培養液」について解説します。
ヒト幹細胞は人の細胞から採取された幹細胞のため、アレルギーが起きにくく、美容の分野でも多く使用されています。幹細胞には比較的安価な植物や動物由来のものもありますが、ヒト由来の方が肌のターンオーバー効果や新陳代謝のサポートなどの美容効果が高く、エイジングケア*に適しています。
*年齢に応じたケア
頭皮もお肌が剥がれ落ちて新しい細胞と生まれ変わるターンオーバーを繰り返しています。ターンオーバーは健康な状態では一定のリズムで繰り返されますが、紫外線や加齢・ストレスなどさまざまな要因で乱れてしまいます。ターンオーバーが乱れると、皮膚のバリア機能が低下し、頭皮環境が悪化します。
ヒト幹細胞を培養する際に分泌するタンパク質などの有効成分を大量に含んだ培養液が「ヒト幹細胞培養液」です。
この中には幹細胞そのものは入っていません。あくまでも培養液なので安全性に優れた成分として使用することが出来ます。ヒト幹細胞培養液には頭皮環境に嬉しいタンパク質が豊富に含まれているため、すこやかな毛髪サイクルに適した頭皮環境へと導く効果がもっとも期待できます。
ヒト幹細胞培養液は頭皮のターンオーバーをサポートし、乱れたヘアサイクルにアプローチします。毛包幹細胞や毛母細胞の働きに着目し、特に育毛・発毛促進、抜け毛改善に適した頭皮環境へと導きます。
クレーレのヒト幹細胞培養液の
こだわりとは?


1. 動物由来血清不使用
2. 抗生物質不使用
3. ホルモン剤不使用
4. バイオミメティック刺激によりすこやかな頭皮環境をサポート
5. MFDSのガイドラインに基づく製造基準、化粧品9項目の安全性検査済
1.ヒト皮膚バッチ試験 2.単回経口投与毒性試験 3.単回経皮投与毒性試験 4.反復経皮投与毒性試験 5.眼粘膜刺激試験 6.皮膚感作性試験 7.遺伝毒性試験 8.光毒性試験 9光感作性試験
※すべての方に刺激等がおきないわけではありません。
1.特殊な培養方式
クレーレでは幹細胞の培養方式としては難しいローリングボトルで培養した培養液を使用しています。このローリングボトルによる培養はフラスコなどの一般的な培養と比較して、回転するボトルの刺激によりエクソソームやサイトカインの分泌が約10倍となっています。


※エクソソーム
ヒト幹細胞培養液に含まれる頭皮にとって重要な物質。エクソソームには頭皮環境を整える有用な成分が多く含まれることにより、弱っている頭皮の毛包細胞に着目し、頭皮環境を整えることが期待出来ます。
2.安全性
毛髪の元となる細胞にアプロ―チするには皮下脂肪から取り出した幹細胞が有効であり、年齢が若いほど効果が高いとされています。クレーレで使用しているヒト幹細胞培養液のドナーは、20代の女性に限定しドナーの親・祖父母の代まで遺伝子検査をしています。また、製造途中でガン細胞などの悪い細胞に変化していないか常にチェックしています。
高い基準値の安全性・安定性・濃度など、厳格な品質管理のもと製造を行っています。

いかがでしたでしょうか?
複雑化するストレスや生活習慣の乱れにより、現代人は様々な頭皮・毛髪の悩みを抱えています。
いつまでも若々しく、健やかな美しさと自信を保つために、あなたも年齢に合わせた頭皮のエイジングケア*をはじめてみませんか?
*年齢に応じたケア